Leather and Lace intro / はじめに




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誰にでも似合うように作られた服、
当たり障りのないデザインで大量生産された服は、
万人受けするからこそ誰にとっても特別なものにはなかなか成り得ないものです。
お気に入りの服を着ているのに、向こうから歩いてきた人が自分と同じものを着ていたら
恥ずかしく思うことはあっても嬉しく思うことはないでしょう。
少なくとも服が好きな人であればそうだと思います。

新しいデザイン・スタイル・ファッションが次々と生まれ出てくる中で、
古着ももっと新しく、もっと自由で、時にはもっと斬新であってもいいのでは、と思います。
古着はそれらしく着るもの、なんてルールや暗黙の了解はありません。
古着で高級感を装うこともできますし、一見縁遠いと思われがちな清潔感だって表現できます。
ハイファッションのような最先端のスタイル、ミニマムでモノトーンの着こなしですらいくらでも可能です。
そして何より、古着を選ぶことでそれを他人と被ることのない、自分だけのものにできるのです。

長い年月を経ることでしか生まれない雰囲気、
最新の加工技術でも決して再現できない空気感、
そんな古着本来の素晴らしさは大事にしていきたい。
ただ同時に、旧来の古着観にとらわれすぎず、
新しい可能性を模索することにも目をむけていきたい。
その姿勢を表現し伝えていくことで、ここを訪れてくれた方々が
「自分だけの特別なもの」をみつけていただくことができれば幸いです。